どうやって「薬」は開発されるのか? その過程を現役医師がわかりやすく解説 (2/2ページ)
この段階では、お薬の投与量や副作用、効果などを検証する。
通常の場合、プラセボと呼ばれるまったく効果がないお薬を飲んだ患者や、現時点ですでに販売されている同じ効果のお薬を飲んだ患者と、開発したお薬を飲んだ患者とを比較して研究を行う。
この段階でさらに多くのお薬が、ドロップアウトしてしまう。
特に、現在すでに使われているお薬よりも効果がある、ということをクリアするのが難しいのだ。
患者に投与(大人数、長期間)以上の試験で、効果がありかつ安全性にも問題がなさそうであれば、次の試験にうつる。
大人数の患者にお薬を投与し、数年間かけて同じように比較するのだ。
効果がすでにあるお薬よりも高く、安全性も問題なければ、お薬を国に申請して許可が下りてやっと販売となる。
このようにひとつのお薬が開発され販売されるまでは、長い時間と労力がかかっている。
開発者の思いを少し感じながら、お薬を飲んでほしい。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。