絶滅した巨大ザメ「メガロドン」は体温を保つことのできる「温血動物」だった可能性 (2/5ページ)
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360万年前に絶滅したメガロドン / image credit:Alex Boersma/PNAS・ネズミザメ科の体温維持機能はメガロドンにもあったのか?
メガロドンがサメということは、魚であるということだ。
ほとんどの魚は「冷血動物(変温動物)」だ。つまり周囲の温度によって体温が左右される。だから多くの魚の体温は、そのとき泳いでいる水の温度と同じだ。
ところが、ネズミザメは周囲の水よりもいくらか体温を高く保つことができる。体温が代謝によって生じる熱によって維持されているからだ。その意味で「温血動物(恒温動物)」なのだという。
ただし、哺乳類や鳥類ほど体温を調節する機能は高くない。そもそも体温を維持する仕組みが違うからだ。
私たちの体温が一定に保たれているのは、脳の「視床下部」と呼ばれる部位がそれを調節しているからだ。
一方、ネズミザメでは筋肉で生じた熱が逃げにくいような体の構造をしている。そのおかげで、水温よりも高く体温を保つことができる。
では、同じネズミザメであるメガロドンもまた温血動物だったのだろうか? 今回の研究によれば、そう分類していいほどの体温維持機能があったようなのだ。
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・歯の同位体でメガロドンの体温を調べる
メガロドンが温血動物だったらしいことをほのめかす証拠はいろいろある。
だが、その決定的な証拠はない。というのも体温を維持する秘訣である構造(軟組織)はすぐに腐ってしまい、現代まで残らないからだ。