絶滅した巨大ザメ「メガロドン」は体温を保つことのできる「温血動物」だった可能性 (4/5ページ)
研究チームによれば、メガロドンを恒温動物に分類できる十分な体温維持機能であるという。
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・体温のせいで絶滅につながった可能性も
こうした体温維持機能は、よりすばやく泳ぎ、冷たい水にも耐えられるなど、メガロドンが頂点捕食者として世界中に広がる手助けをしたと考えられる。
ところが研究チームによると、有利だったはずのこの体温維持機能がかえって仇となり、メガロドンを破滅へと導いた可能性があるようだ。
533万~258万年前の「鮮新世」では、地球全体が冷え、海の生態系が激変した。
メガロドンのように高い体温を維持するためには、たっぷりと食べてエネルギーを補給する必要がある。
だが生態系のバランスが崩れてしまった新しい時代では、これがメガロドンの弱点になったかもしれないのだ。
そんな不利な状況において、メガロドンは時代により適応したホホジロザメのような新参者と競争しなければならなかった。
その戦いの結末は、私たちが知っている通り。現在の地球の海に、かつての王者の姿はもうない。
この研究は『PNAS』(2023年6月26日付)に掲載された。