絶滅した巨大ザメ「メガロドン」は体温を保つことのできる「温血動物」だった可能性 (3/5ページ)
そこで今回の研究チームは、化石として残されているメガロドンの歯に注目した。
歯の主成分は「アパタイト」という水酸燐灰石で、そこには炭素原子と酸素原子が含まれている。どの原子でも言えることだが、これらの原子には同じ種類なのに”重さ"が違う「同位体」というものがある。
歯にどの同位体がどれだけ含まれているかは、周囲の環境や食べていたものによって左右される。
そしてメガロドンの研究者にとっては都合がいいことに、それは体温によっても影響を受ける。だから炭素原子と酸素原子の同位体を体温計として利用できるのだ。
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・メガロドンも体温を保つことができる温血動物だった可能性
とは言っても、ネズミザメには哺乳類や鳥類ほど強力な体温維持機能があるわけではない。
水温よりほんの少し体温を高くできるだけだ。だから体温の影響は、同位体にそれほど強くは残らない。
そこで研究チームは、メガロドンと同じ時代に生きていたほかのサメの同位体と比べてみることにした。
もしもほかのサメよりメガロドンの体温の方が高かっただろう痕跡があるのなら、それはこの巨大ザメが温血動物だったことを示す強力な証拠になる。
そしてこの分析の結果、世界中から集められたメガロドンの歯はどれも、おそらくは体温を維持できただろうことを告げていたのだ。
それによると、メガロドンは海水よりも7度体温を高く維持することができたと考えられるという。