ジャムに和菓子…「超」甘党だった夏目漱石の嗜好と死因について (2/4ページ)

Japaaan

ちなみにブドウ糖は、精神を安定させるセロトニンという物質を作り出すのに欠かせない栄養素です。彼もまた、糖分によって精神の安定をはかっていたのでしょう。

おそらく『我輩は猫である』を読んで覚えている人もいるかも知れませんが、主人公の苦沙弥先生もいわばジャム依存症状態に陥って奥さんから叱られるシーンがあります。

作品にも登場するお菓子たち

漱石が甘党だったと聞いて、思い当たる人もいるかも知れません。彼の作品の中には和菓子が多く登場します。例えば『我輩は猫である』には銀座・空也の季節限定の貴重な和菓子・空也餅が登場します。

また、東京都荒川区にある老舗和菓子店・羽二重団子も同作の中で名前が出てきており、特にこのお店は正岡子規や泉鏡花など数々の文豪の作品に登場することでも有名です。

正岡子規像(愛媛県松山市)

そして、本郷の「藤むら」の羊羹もはずせません。『我輩は猫である』よりもだいぶ後になりますが、『草枕』の中でこの和菓子の魅力をこれでもかとばかりに描写した文章があるのです。

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