バチカンもAIの流れには逆らえない。ローマ教皇庁が人工知能と倫理に関するガイドブックを発表 (3/4ページ)
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・ローマ教皇は少なくともAIの未来を神の手に委ねようとはしていない
なお、AIとテクノロジーの未来に危惧を抱くのは、バチカンだけではない。
たとえばOpenAIのサム・アルトマンCEOは、ChatGPTをリリースしてから数か月後にバイデン大統領と会談し、議会においてAIの規制のあり方について証言している。
目覚ましい進化を遂げるAIについては、実業家だけでなく、かねてよりさまざまな専門家や著名人たちが人類を滅亡に追いやる可能性があるとその危険性を訴えてきた。
その一方で、AIの危険性を不安視する人たちは、本当に起きるかどうかもわからない、遠い未来の話ばかりに集中しすぎているのではとの意見もある。
これについて、不穏な未来に目を向けさせることで今すでに起きているAIの問題から目を逸らさせるという、ハイテク業界の戦略ではという見方もあるのだという。
AIはやがて人類を滅亡へと追いやるのか? それはわからないが、バチカンにはヨハネの黙示録という人類の滅亡を描いた予言書にまつわるさまざまな疑問を扱ってきた経験がたっぷりとある。
今回のAI倫理ハンドブックには、きっとそうした経験が反映されていることだろう。少なくともローマ教皇はAIの未来を神の手に委ねようとはしていないように見える。