早ければ2025年、大西洋の海洋循環が崩壊。地球の気候に大波乱を引き起こす恐れ (2/5ページ)

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 こうした「熱塩循環」の一つが、大西洋を北へ流れ、グリーンランドや南極の海で沈み込んで南へ戻る「大西洋南北熱塩循環(AMOC/Atlantic Meridional Overturning Circulation)」だ。

 AMOCはグリーンランドや南極で沈み込むときに熱を大気に放出するため、地球の気候にも大きな影響を与えていると考えられている。

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海は巨大なベルトコンベアーのように熱を運び、地球の気温に大きな影響を与えている。温かい表面の海水(赤)はグリーンランドや北極の海で冷えて沈み、海底を南へと流れていく(青) / image credit:NASA/Goddard Space Flight Center Scientific Visualization Studio・今世紀中、早ければ2年後に大西洋の熱塩循環が停止する危険性
 現在、気候変動(地球温暖化)の影響でこうした海の循環にブレーキがかけられている。

 その理由は二つある。一つは、地球が暖かくなったことで、海水の温度が上がったこと。もう一つは、解けた氷床の水が海に流れ込み、海水の塩分が薄くなったことだ。そのせいで海水が軽くなり、海底へ沈みにくくなる。

 今回、デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームは、今後こうした海の循環がどうなるのか統計モデルを利用して予測している。

 残念ながら、AMOCの流れの直接的なデータは2004年以降のものしかない。

 そこで研究チームは、より長い時間スパンにおける循環の状況を知るために、1870~2020年に記録された「北大西洋亜寒帯循環」(北大西洋を流れる海洋循環)の温度に注目した。
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