それって「大腸がん」の症状かも? 早期発見すれば完治できる訳も現役医師が解説! (1/2ページ)
2020年のデータでは、大腸がんになる人、大腸がんで命を落とす人ともに、がんの中で2位の多さのがんである。
長い目で見れば、少しずつ増えてきているのが大腸がんだ。
そして、発見された段階ではすでに末期がんだった、という方もまだ多い。
今回は、大腸がんの可能性がある症状や、早期発見すれば完治できることなどについて解説する。
大腸がんの症状大腸がんの代表的な症状は、血が混じる便、便秘、便が細くなる、腹痛、嘔吐(おうと)などがある。
特に、高齢者ではもともと便秘だという方も多いため、なかなか気づきにくい。
見抜くポイントとしては、「過去2〜3ヶ月と比較して変化がどれほどあるのか」を気にかけることだ。
例えば、それまで1日に1回便が出ていた人が、2〜3日に1度しか便が出なくなった場合、大腸がんを疑うべきだ。
このような症状は、早期の大腸がんでは出現しないことも注意してほしい。
早く大腸がんを見つけるためには、定期的にチェックが必要なのだ。
大腸がん検診は「便検査」のみ現在、大腸がん検診が公費で受けられる。
多くの市町村では、40歳以上の方が、無料で大腸がん検診を受けられるのだ。
これは自宅で便を採取し、医療機関で便が混じっていないかどうかをチェックする。
つまり、血便の有無しか判定できない。