ネアンデルタール人の洞窟で、4万5000年前の未知なる現生人類の赤ちゃんの骨が発見される (3/5ページ)
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a)未知の現生人類の赤ちゃんの右腸骨(左は鏡像)b)ネアンデルタール人の子供の左腸骨。c)ネアンデルタール人の子供左腸骨 / image credit:nature・ネアンデルタール人との混血である可能性
このことから、この赤ちゃんの骨はこれまで知られていなかったホモ・サピエンスの初期系統のものではないかと推測されている。
研究の主導者であるドイツのマックス・プランク進化人類学研究所の准研究員マテヤ・ハイディンジャック氏は、この発見は「初期人類のヨーロッパへの移住についてのこれまでの理解を変えた」と述べた。
研究チームによるとこの未知の骨は、おそらくは4万1000年~4万5000年前の石器時代中期から後期への時代の変わり目に、ユーラシア大陸で生息していたネアンデルタール人とアフリカから移住してきた現生人類が同じ場所で暮らし、その間にできた子供である可能性が高いという。
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ブルガリアのバチョキロ洞窟では、約4万5000年前のホモ・サピエンス男性の骨3体にネアンデルタール人のDNAが含まれていたことが明らかになっている。
もしかしたら、ヨーロッパに移住した現生人類は、これまで考えられていた以上にネアンデルタール人と混血している証拠となるかもしれない。
だとするなら、シャテルペロン文化を育んだのは、ネアンデルタール人と現生人類の両方だったのかもしれない。