3億400万年前の氷河期に、アルカリ性の湖に潜む古代微生物が温暖化を引き起こした可能性 (1/4ページ)
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現在、我々は気候変動の真っ只中にいる。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2021年、人間が地球の気候を温暖化させてきたことに「疑う余地がない」とする報告を公表している。
だが地球の歴史を振り返れば、同じような気候変動が繰り返し起こってきている。人類が誕生する前の氷河期にも温暖化は起きているのだが、いったいそれは何によって引き起こされたのか?
研究チームが、3億400万年前の古生代後期氷河期(カルー氷河時代)の最中にあった温暖化の謎を探った。
すると、アルカリ性の湖に潜んでいる古代の微生物が大量にメタンを排出し、温暖化を押し進めた可能性が高いことがわかったという。
・強力な温室効果ガス「メタン」を排出するアルカリ湖の微生物
古生代後期氷河期(カルー氷河時代)は、石炭紀とペルム紀初期の間の3億6000万年前から2億6000万年前まで続いた。
その最中、3億400万年前に温暖化が起きていたという。
その謎を解明するため、中国、南京大学の研究チームは、中国北西部ジュンガル盆地にある水アルカリ性の湖に足を向けた。こうした湖からは大量のメタンが排出されているのだ。
メタンは強力な温室効果ガスであり、同じ量なら二酸化炭素の28倍もの熱を大気中に閉じ込めておくことができる。
アルカリ湖からメタンが排出されるのは、そこに潜む微生物がメタンを作り出しているからだ。世界全体のメタン排出量の大部分(74%)は、じつはこうした微生物が出すメタンで占められている。
こうした微生物がどのようなときに繁殖しやすいのか、それを知ることは温暖化の今後を予測し、対策を考案するうえでも重要なことだ。