3億400万年前の氷河期に、アルカリ性の湖に潜む古代微生物が温暖化を引き起こした可能性 (2/4ページ)
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・アルカリ湖から2.1ギガトンのメタン
その湖底から3億400万年前のサンプルを集めて化学分析したところ、ある重要な事実が判明したという。
それは低硫酸化された酸素のない環境でよく育つ「好アルカリ性のメタン生成古細菌」が大量のメタンを排出していたということだ。
こうしたメタン生成古細菌は、メタンを生産することで生きるために必要なエネルギーを得ている。
作られたメタンは空気中に放たれるのだが、今回の研究によると、この時代においては、2.1ギガトンものメタンを排出していた可能性があるという。
古生代後期氷河期において大気中のメタンがピークに達したのは3億400万年前のことだが、その背後には世界中のアルカリ湖から排出されたメタンがあったのかもしれない。
中国北西部から排出されるメタンだけでも、109ギガトン(二酸化炭素7521ギガトンに相当)を超えていたと推定されている。
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・火山からの二酸化炭素が引き金に
もう1つ重要なのは、こうした微生物の活動を活発にさせていたのが、火山活動からの二酸化炭素かもしれない点だ。
火山活動などによって排出された二酸化炭素が、湖の中で「無機炭素」(重炭酸イオンや炭酸イオン)に変わり、これが湖のアルカリ度を高める。
すると好アルカリ性微生物が活発になって、より多くのメタンを排出するようになるのだ。