【吾妻鏡】トキューサ(北条時房)の流鏑馬デビュー!本番前の特訓エピソード【鎌倉殿の13人 外伝】 (2/3ページ)

Japaaan

「コレコレ云々により、五郎へ騎射のコツを教えてやってくれ」

「御意」

さっそく行平は時連に対して、緊張せず本番に臨むコツや、よりよい身体の使い方などを指導したと言います。

指導を受けて、稽古に励む時連(イメージ)

「よう、やっとるな」

時連と行平が一対一で稽古しているところへ、やってきたのは武田有義と海野幸氏。いずれも騎射に優れた歴戦の勇士です。

「五郎よ。弓の持ち方だが、こう工夫してみてはどうだろうか」

「矢の番(つが)え方については、こう矢をとってみるとやりいいかも知れんぞ」

「方々、ありがとうございます。さっそく試してみます」

三人の師範に恵まれながら、和気あいあいと特訓に励む時連。やがて行平が口を開きました。

「五郎よ、これは当家に代々言い伝えられてきた秘術なんだが……」

みんなの教えを真綿の如く吸収する時連の成長が、よほど嬉しかったのでしょう。行平は下河辺家の伝承や故実などを惜しみなく語り聞かせたと言います。

教える方も教わる方も充実の一日となり、その様子を見ていた頼朝公も大変満足されたということです。

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