新石器時代の人類は死者の骨をさまざまな目的のために再利用していた (3/4ページ)
つまり、この洞窟は、この地域に長く住んでいた人たちにとって象徴的な場所だったため、葬送の儀式用に使ったのだと思われる。
遺骨は、少なくとも12人の別々の個人のもので、そのうち7人は成人であることが判明した。
彼らは皆、同じような方法で扱われていることから、一連の伝統や信念がしっかりと確立されていたことを示している。
骨に施された加工を正確に解釈することは難しいが、割れ、疵、研磨の痕跡は、骨髄や組織を除去しようとした跡と一致している。骨髄は栄養素が高いため、食料にした可能性は高い。
また、滑らかで光沢があるが、長年繰り返し使用された痕跡と思われる小さな疵が無数についている、脛骨骨幹部や腓骨の破片も特定できた。
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脛骨骨幹部の摩耗した跡は、長年繰り返し使われたことを示している /Photographs by Z. Laffranchi; digital microscope images captured by J. Brunig・死後まもなく骨は道具として使用された可能性
骨の持ち主の死後まもなく、骨がまだ新鮮なうちに加工され、道具として使われたのではないかとされた。
とくに興味深いのは、おそらくはカップや鉢として使うために加工されたとおぼしき頭蓋骨の破片だ。
マルモレス洞窟や、地域のほかの洞窟の調査を続けることで、魅力的で謎めいたこうした習慣の痕跡がさらに見つかることを、研究チームは期待している。