自分の夢を追わない社長がクラフトビールに求めた夢――スプリングバレーブルワリー株式会社代表取締役・井本亜香氏インタビュー (4/6ページ)

マイナビウーマン

年齢制限が32歳までで、ギリギリの年齢だからこそやってみる価値があると考え、エントリーしました。

結果、副店長として配属され、飲食業という未知の分野で、社外の業務委託企業社員やアルバイトさんたちと一緒に働くことに。部下となるアルバイトの子たちの方が飲食での経験が長く、自分にできることは何なのかと模索していました。

その時、彼らの責任を取ること、彼らがキャリアの中で人として成長していくサポートをすること、メンバーに「やって良かった」と思える仕事を与え続けてあげることが、私の仕事なのだと考えるようになりました。誰かの成長を見守る楽しさを教えてくれたのは、ハートランドの現場だったと思いますね。

Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

ハートランドへの公募面接の時、面接官に「井本さんには夢がありますか」と聞かれ、私は「夢があったらこの会社にはいない」と答えました。私自身は昔から現実的で、夢追い人ではないんです。だからこそ、夢を追っている人たちをサポートしてあげたいと、今も心から思っています。

Q.9 社長職に最も活きた経験は何ですか?

キリンではいろいろなことをさせていただきましたが、やはりハートランドでの経験は大きかったですね。ハートランドにはさまざまな経歴の人がいて、職種未経験の人とも、初対面の人とも、どんな人とでも働けると知ることができました。

今は「多様性」という言葉を耳にする機会が増えましたが、私の中では昔から当たり前の感覚として根づいていると感じます。

Q.10 社長職に就く時、どんな思いがありましたか?

飲食業を経験している社員はかなり限られるので、社長が変わるという話を聞いた時に、もしかしたら自分かもとも思っていたので、驚きはありませんでした。

しかし、その前は5年ほど九州で営業をしていて、九州をもっと活性化させて、本気でここに骨を埋めたい、とも話していました。しかし、根っからのサラリーマン気質と言いますか……会社に言われたなら、全力でやるしかありませんよ。

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