東アジア人はヨーロッパ人より多くネアンデルタール人のDNAを持っている。その理由が明らかに (3/4ページ)

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ただの移住です」と語っている。

 これは、現代人の体に残るネアンデルタール人の遺伝子に地域差がある理由が、自然淘汰とは無関係ということでもある。

 研究チームによるなら、ネアンデルタール人の遺伝子による有利・不利はそもそもないのだという。

 また東アジア人が、インドやイランといった地域でネアンデルタール人と出会い、混血したという仮説もあるが、これは今のところただの憶測でしかない。

 いずれにせよ、今回の説なら、そのような可能性を考慮しなくても、1度の移住ですべてを説明することができる。

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ウィーン自然史博物館で復元されたネアンデルタール人の老人と子供の復元 / image credit:Wolfgang Sauber / WIKI commons・1万年前の移住ビフォア・アフター
 人類とネアンデルタール人の歴史を解き明かすため、今回の研究では、これまでに解析された4万年前から今日までのホモ・サピエンスのゲノムを元に、緯度・経度・時間・地域ごとにネアンデルタール人遺伝子の割合が調べられている。

 すると、初期においてはアジア人よりもヨーロッパ人の方がネアンデルタール人遺伝子が多いことが判明した。

 このことは、初期のホモ・サピエンスがアフリカから放射状に広がり、近東やヨーロッパでネアンデルタール人と出会ったと考えれば納得できる。

 だがその後、ヨーロッパ人のネアンデルタール人遺伝子は少なくなる。

 研究チームが注目したのは、ヨーロッパで狩猟採集生活をしていたホモ・サピエンスと、1万年前にヨーロッパに定住した農耕ホモ・サピエンスとの違いだ。

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