祝!八冠!藤井聡太21歳「全タイトル制覇」驚愕裏側【画像】完全制覇までの歩み (3/4ページ)
それが、3年が経過した今も話題に挙がっているんですから、まさに歴史を変えた一手だと思います」(佐藤九段)
■王位、叡王、竜王を獲得
そして棋聖獲得から1か月後には、二冠目の「王位」を獲得。当時、史上最年長のタイトルホルダーだった“中年の星”木村一基九段との「年の差対決」も注目を集めた。木村は、かつて本誌に、王位戦での対局を、こう振り返っている。
「(コロナ過による対局自粛があり)その前後で藤井さんの印象が大きく違いました。おそらく外出禁止期間にかなり研究をされていたのでしょう。“まさにトップの状態に入っているな”と実感させられました」
“トップの状態”に入った天才は止まらない。21 年の9月に「叡王」、11月には将棋界の最高序列タイトルである「竜王」を獲得する。
「相手はどちらも豊島将之九段でしたが、当時、対戦成績では藤井さんが大きく負け越していて“天敵”とも呼ばれていた。そんな強敵を相手に、特に竜王戦では4連勝で勝ち切ってしまった。二冠保持者に対して、ここまで一方的に勝つとは、誰も予想していなかったはずです」(将棋界関係者)
■卒業目前の高校を自主退学
実は、この年の1月、藤井は卒業目前の高校を自主退学している。それは“将棋に専念する”という強い覚悟からだったようだ。
「師匠の杉本昌隆八段は、“(自主退学で)将棋の研究に多くの時間を費やせるようになったのが大きい”と分析。結果、弱点だった序盤戦術、センス、感性がトップ棋士に追いついたと語っていました。“覚悟”が藤井さんを、さらに強くしたと言えますね」(前同)
■賞金ランキング1位、王将、棋王を奪取
竜王となった藤井は、現役棋士の序列1位に。さらに優勝賞金4400万円を得たことで、22年度の賞金ランキング1位(1億2205万円)にも輝いた。まさに、名実ともに将棋界のトップに立った瞬間だった。
この後には、初タイトル戦の相手だった渡辺明と、再びタイトルをかけて対戦。22年2月に「王将」、23年3月に「棋王」を奪取している。