祝!八冠!藤井聡太21歳「全タイトル制覇」驚愕裏側【画像】完全制覇までの歩み (4/4ページ)

日刊大衆

 前出の佐藤九段は、この時期に藤井の将棋が大きく変化したと語る。

「始めの頃は鋭い攻めが光る、若々しい強さで、棋聖戦の“3一銀”など、センセーショナルな手を、たくさん出していました。でも、タイトル戦を重ねていくと、どっしりと構えて、負けない将棋を指すようになった。本来なら、経験豊富なベテランが得意とする戦い方ですが、20代で、その境地に到達したことに本当に驚きました」

■ついに「名人」へ

 そして、藤井はついに、竜王と並ぶ将棋界の2大タイトルである「名人」への挑戦権を得る。

「藤井さんは小学生時代の文集に“名人をこす”という夢を書いていました。のちのインタビューでも、“もう時効にしてほしい”と笑いながらも、“名人は子どもの頃から大きな存在”と、その強い思いを改めて口にしていました」(前出の関係者)

 名人とは、それだけ特別な称号なのだ。棋聖や王位のタイトル獲得経験もある森九段は、こう説明する。

「名人は、江戸時代初期からの肩書きで、将棋界を代表する証と言っていい。私も過去に名人戦を挑んだ際は覚悟を決め、髪を丸めて戦ったほど。それだけ重みのあるタイトルなんです」

 23年6月、悲願の瞬間が訪れる。タイトルホルダーだった渡辺明との名人戦を4勝1敗で制し、「名人」を獲得したのだ。

「谷川浩司九段の最年少名人記録(21歳2か月)を更新しただけでなく、七冠を達成したことで、羽生善治九段の保持していた最年少七冠記録(25歳4か月)を4年以上も更新。もはや塗り替えられないだろう“ダブル快挙”となりました」(文化部記者)

■「実力がまだまだ足りない」

 そして今年、史上初の全冠制覇を成し遂げた藤井。会見では、「実力がまだまだ足りない」と語っていた。

「藤井さんは日々進化しているので、これからも簡単に負けないでしょう。若い世代の台頭がなければ、今後20年は藤井天下が続くでしょうね」(森九段)

 天才はまだ飛躍する。

【画像】「タイトル完全制覇までの歩み」

※年齢は当時

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