阪神vsオリックスも最高潮!大谷翔平、長嶋茂雄、清原和博…プロ野球「日本シリーズ」伝説の激闘&事件“舞台裏20” (2/6ページ)
それもまた、ミスターの面目躍如と言えるでしょう」(前同)
■王貞治が「思い出に残る」と述懐
ミスターをしのぐ歴代最多の出場77試合で、シリーズ最多の29本塁打を打っているのが王貞治(83)だ。本人が、ハンク・アーロンを抜いた756号以上に「思い出に残る」と述懐するのが、阪急・山田久志との対戦となった71年の第3戦だ。
「前年のミスターと同様、この年の王も、8年連続の打率3割と40本塁打がともに途切れるなど、例年に比べると低調。シリーズ開幕後も、打率2割1分4厘と調子は上がっていなかったんです」(同)
だが、0対1で迎えた9回裏。それまでエース山田に3タコに封じられていた王が、2死から逆転サヨナラ3ラン。勢いづいた巨人はそのまま3連勝して、本拠地でのV7を達成する。
王自身はこう語っている。
「(山田からは)前日にも本塁打を打っていたが、それでも彼は真っ向勝負。1、2球と投げてくるうちにタイミングも合ってきた。球に力がある分、バットに当たればよく飛ぶ。負け試合の一歩手前で打っただけに、僕自身にも思い入れが強いのかもしれない」
■西武ライオンズと因縁
時は流れて、前年Vの西武が、巨人を相手に王手をかけた87年の第6戦。監督となった王との浅からぬ因縁から、試合中に男泣きを見せたのが当時プロ2年目、弱冠二十歳の清原和博(56)だった。その様子をベンチで見ていた“西武の頭脳”伊原春樹氏が振り返る。
「吉村禎章の遊ゴロをさばいて、あとアウト一つの場面で二塁手の辻発彦が急にタイムをかけてね。