“障がい者向け”という言葉は使いたくない。ランジェリーブランド「AonC」代表が届けたいメッセージとは (4/4ページ)
■「障がい者向け」ではなく「障がいがあっても使いやすい」にこだわる理由
ーーさまざまな生活の方に寄り添える機能性は追求しつつも、ターゲットや機能のみに特化せずにランジェリーの楽しさを保つ。そのバランスは、とても繊細で難しいですよね。
届けたいひとに届けるためには、マーケティングとして「障がい者向け」という言葉を使う必要がある場面もありますが、あまり境界線を作ることはしたくありません。そのためにAonCではできる限り「障がい者向け」ではなく「障がいがあっても使いやすい」という言葉を使うようにしています。
当事者の方いわく、「障がい者って恋愛するんですか?」と聞かれることがよくあるそうです。でもそれって、健常者はまず聞かれない質問ですよね。境界線があるからこそ出てくる質問だと思うんです。障がいのある方の性や恋愛はまだまだタブー視されています。だからこそ「AonC」のランジェリーを通して、そうしたタブーや境界線をなくしていきたいと思っています。
「AonC」は「As One Choice」の略語。障がいをもつ方にとって特別なブランドになるのではなく、いろんなブランドがある中のひとつの選択肢として「AonC」が存在できるようになりたい。「みんな」がいる中に「障がい者」がいる。そういう世界を目指して、今後も商品を開発していきたいです。