“障がい者向け”という言葉は使いたくない。ランジェリーブランド「AonC」代表が届けたいメッセージとは (1/4ページ)

マイナビウーマン

“障がい者向け”という言葉は使いたくない。ランジェリーブランド「AonC」代表が届けたいメッセージとは
“障がい者向け”という言葉は使いたくない。ランジェリーブランド「AonC」代表が届けたいメッセージとは

取材・文:太田冴 撮影:洞澤佐智子 編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部

「障がい者向けのランジェリー」と聞いて、どのようなイメージを抱きますか?

おしゃれさ、かわいさよりも機能性が重視され、なんだか“福祉感”が強いものを想像する人は多いのではないでしょうか。そして、障がいをもたない人の多くは、どこかで「自分が使うものではない」「自分には関係ない」と捉えてしまいがちです。

そんなふうに「障がいのある人」と「そうでない人」の間に、明確に存在する境界線。それを打破しようと奮闘しているのが、“障がいがあっても使いやすい”ランジェリーを開発している「AonC」の代表・井上夏海さんです。

障がいを持つ多くの女性に自らヒアリングをして、機能性とデザイン性を両立させたブラジャーとショーツを開発した井上さん。リアルな声を形にする中で「AonC」のランジェリーに込めたメッセージを伺いました。

■「スポブラでいいや」という諦めを変えたかった

ーー元々は全く異なる業界で働いていたそうですね。

新卒でエネルギー関係の会社に就職し、海外プラントの建設に携わっていました。その後、外資系のコンサル企業に転職。クライアントの業務効率化やシステム導入などに奔走する日々でした。

ーーそんな中、障がいがあっても使いやすいランジェリーブランド「AonC」を立ち上げました。なぜ、障がいのある方にフォーカスした事業を始めようと思ったのですか?

私の場合、身近に障がいを持つひとがいたわけではなく、いわゆる「福祉」というものも遠い存在のように感じていました。ただ、色々と調べていくうちに、日本では「福祉」として捉えられがちな障がい者向けの商品やサービスが、海外では当たり前のように「ビジネス」として存在していることを知りました。日本にもそのようなビジネスがあるのかも、と思い調べてみたのですが、驚くほど少なくて。そこに、ものすごく強い違和感を抱いたんです。

ーーたしかに、障がい者向け=福祉、という発想がまだまだ根強いですよね。

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