【関ヶ原の戦い】雨が降ってご飯が炊けない。そんな時に飢えをしのぐため徳川家康はこうした (2/3ページ)
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言うまでもなく、多くの将兵は朝から飲まず食わずで戦っていたので、腹ペコです。
戦闘中は極度の緊張によって感じなかったのに、戦さが終わると安心感から一気に腹が減るのは人間の習性というもの。
「あぁ、腹が減った!」
こうなると、目の前にあるモノなら何でも口に入れたくなってしまいます。
ちょうど目の前には生米がある。ちょっと硬くても、食って食えないことはありません。
後で腹を壊すでしょうが、今はただとにかくひたすら腹を満たしたい。そんな衝動に駆られた者は少なくなかったはずです。
しかし、みんながみんな腹を壊してしまっては、いざ有事に対応できません。
何せここは戦場。つい先ほど逃げ隠れした残党の襲撃がないとも限らないのです。
そこで「我らが神の君」は、全軍に示達しました。
「皆の者、此度の戦さはまことご苦労であった。時にこの雨で米が炊けぬが、生米をそのまま食っては腹を壊してしまう。なのでよく水につけておき、戌の刻(午後8:00ごろ)になってから食うべし」
各陣営へ使番が駆け回り、家康のお触れが伝えられます。
そこで各陣営では、生米を近くの川にひたして戌の刻まで待ったのでした。