進化可能な最初の生命体はビッグバンの直後に誕生した可能性があると物理学者 (2/5ページ)
その当時の微生物は、もう十分に洗練されており、その活動の痕跡を現在にまで残している。
それは現代の生物とよく似ており、DNAで情報を保存し、RNAでその情報からタンパク質を作り、タンパク質が環境と相互作用することでDNAのコピーを作った。
そして肝心なことに、こうした化学物質の働きを利用することで、ダーウィン的進化を遂げることができた。
だがこの微生物すら何かから進化して誕生したのだ。生命は進化する。ゆえにもっと前の地球には、もっと単純な生命が存在していたはずだ。
そのようなもっとも単純な生命は、40億年以上前に海が冷えてすぐに誕生したとする説もあると、サッター氏は指摘する。
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・生命に必要な恒星と生命のゆりかご
ところで、いかに単純なものであろうと、生命が誕生するためには太陽のような恒星が不可欠だ。なぜか? それは星が”生命のゆりかご”だからだ。
少なくとも私たちが知る生命が生命活動をするには、水素・酸素・炭素・窒素・リンといった元素を必要とする。
ビッグバンから数分後にはもう宇宙にあった水素と違い、それ以外の元素は恒星の一生を通じて、その内部で作られる。
だから地球にいるような生命が誕生するためには、1世代か、2世代ほど恒星が生きて、死に、この宇宙に生命の材料をばらまいてくれる必要がある。
だとするなら、あくまで可能性としては、この宇宙で最初の生命は130億年以上前までさかのぼれるということだ。
この頃のことを「宇宙の夜明け」という。
この宇宙で最初の星々が誕生した時代だ。