「80歳でも元気な人」に共通する生き方とは (1/2ページ)
健康でいられるのであれば、いつまでも食事をおいしく食べられて、自分の足で歩いていられるのであれば、できるだけ長生きしたいもの。体が不自由になったり寝たきりでは、長生きしてもしかたない。
このあたりが現在60歳前後の人の人生観、死生観の主流ではないだろうか。人生100年時代の60歳はまだまだ若い。しかし、10年後はどうなっているだろう。
■80歳でも元気な人、60代でもヨボヨボの人街に出ると、80歳前後だと思われる人がかくしゃくとして歩いている姿を目にすることもあれば、まだ70歳になっていないように見える人が弱々しく歩いているのを見かけることもある。
もちろん、健康状態やこれまでの人生はひとそれぞれ。しかし、年を重ねても若々しくいる人にはそれなりの理由がある。
『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(和田秀樹著、マガジンハウス刊)は、80歳をすぎても生き生きと毎日を楽しむために、今何をすべきかを教えてくれる。
■年齢を理由にやりたいことをあきらめた先にあるもの70歳が近づいてくると、多くの人が体の衰えを自覚したり、同世代の友達や同年代の芸能人が大病を患うと「自分も気をつけなければ」と、節制に励んだり、これまで以上に健康に気を配ったりするようになる。
もちろん、これ自体はまちがったことではないのだが、その結果が「肉料理が食べたい」と思っても「いや、健康のためには野菜で…」とあきらめたり、「旅行に行きたい」と思いつつ「生活のリズムが乱れる」として断念したりすることだとしたら、それは本末転倒というものだろう。
今の状態をキープするために自分の願望を封じ込めた先にあるのは、健康ではあるかもしれないが快感も幸福感も放棄した生活。過度に健康を気づかった節制は、自ら「老い」を早めることになるかもしれない、と本書は指摘している。今の60代、70代はまだまだアクティブに動ける年代なのだ。
老いはひとくくりにはできません。(中略)70代、80代、あるいは90代にそれぞれのフェーズがあるからです。