10代の少年に愛情……源氏物語の主人公・光源氏、実は男性も恋愛対象だった![後編]【光る君へ】 (4/5ページ)
」
小君は光源氏に撫でさすられる以上のより深い関係を期待したと察することができます。去っていく源氏に、小君は「さうざうし=物足りない」と感じるのでした。
男同士の友情のような愛情のような場面が……『石山月』(月岡芳年『月百姿』)『源氏物語』を執筆する紫式部(写真:wikipedia)
「源氏物語」には、「形代(かたしろ)の愛」が登場します。形代とは「身代わり」のこと。自分のものにできない最愛の人の代わりに、その人の身代わりになる「誰か」を愛する。たとえそれが男性同士でも。
男性同志の愛「男色」と思われる場面は「源氏物語」に何度か登場してきます。
光源氏とほかの男性との、密な友情のような・恋のような・愛のような……そんな艶やかな場面は、またの機会にご紹介していきましょう。