何たる暴挙!平安貴族・藤原行成(演:渡辺大知)が恥辱を受けた藤原實方のありえない行動とは?【光る君へ】 (2/5ページ)
筆者撮影
現在の實方塚は移転後のものですが、移転前の實方塚にも、實方(に限らず、誰か)が葬られた痕跡は発見できなかったそうです。
なぜ塚が造られたのかは不明ですが、何か現地に縁(ゆかり)があったのか、あるいは実方を慕う方がいたのかも知れませんね。
『十訓抄』に見る、犯行当日の描写さて、藤原實方の生涯をたどったところで、いよいよ犯行の瞬間?を見ていきましょう。
『十訓抄(じっきんしょう)』によると、藤原實方と藤原行成(ゆきなり/こうぜい)の間には、こんなやりとりがあったそうです。
大納言行成卿、いまだ殿上人にておはしける時、実方中将、いかなる憤りかありけん、殿上に参り會ひて、いふ事もなくて、行成の冠を打ち落して、小庭になげ捨ててけり。……
※『十訓抄』詳解 下巻「第八 可堪忍于諸事事」より
【意訳】大納言こと藤原行成が、まだ殿上人(てんじょうびと)であったころのこと。