何たる暴挙!平安貴族・藤原行成(演:渡辺大知)が恥辱を受けた藤原實方のありえない行動とは?【光る君へ】 (4/5ページ)

Japaaan

しかし慌てず騒がず、主殿司(とのものかみ。御殿の管理職員)を呼び出して「冠をとって参れ」と指示。

護身用の守刀から笄(こうがい。一本櫛)を引き抜き、優雅な手つきで髪を整え、冠をかぶり直しました。

そして實方に対して叱りつけます。

「中将(ちゅうじょう。實方)よ、これは一体いかなる仕打ちか。そなたに殴られるような覚えはないぞ。もう少し後先を考えて行動せよ」

その凛然と美しい振る舞いに、我が身が恥ずかしくなった實方は逃げ出してしまったのでした。

いやはや、パンツを脱がされた(ような仕打ちを受けた)というのに、まこと立派な態度です。

落とされた冠を慌てて自ら拾うような失態も犯さない点も、平素から動じない精神が感じられます。

これじゃあ、どちらの冠(パンツ)が脱げたか分からない……人々はたいそう感心したことでしょう。

「歌枕を見て参れ」實方は流罪に、行成は蔵人頭に

一条天皇(画像:Wikipedia)

……折しも主上小蔀より御覧じて「行成はいみじき者なり。かくおとなしき心あらんとこそ、思はざりしか」とて、そのたび蔵人頭あきたりけるに、多くの人を越えてなされにけり。実方をば、中将をめして「歌枕見て参れ」とて、陸奥国にながしつかはされける、やがてかしこにて失せにけり。……

※『十訓抄』詳解 下巻「第八 可堪忍于諸事事」より

【意訳】藤原實方と藤原行成のやりとりを、一条天皇が小蔀(こじとみ。格子窓)からご覧になっていました。

まったく大した男だ、と行成をちょうど空きのあった蔵人頭(くろうどのとう。

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