紫式部は”あの男”と一夜をともにしたの?してないの?想いを「朝顔」に託した若き日の切ない恋愛エピソード (3/4ページ)

Japaaan

方違へにわたりたる人の なまおぼおぼしきことありて 帰りにけるつとめて 朝顔の花をやるとて
(方違えのために泊まっていった人が不可解なことをして、翌朝に知らん顔をして帰っていた。その人に朝顔の花を添えて歌を送った)

おぼつかな それかあらぬか 明けぐれの そらおぼれする 朝顔の花
(はっきりしませんね。そうだったのか、そうではなかったのか。明け方の暗い中でぼんやり咲く朝顔みたい)

返し 手を見分かぬにやありけむ
(返歌は、手紙の筆跡が私のものか姉のものなのか分からなかったみたい)

いづれとぞ 色分くほどに 朝顔の あるかなきかに なるぞわびしき
(どっちからの手紙かと考えているうちに、朝顔の花のようにしぼんだのが辛い)

さて問題は、最初に書いてある「おぼおぼしきこと(不可解なこと)」の意味です。式部はその意味を確かめようと、朝顔を添えて歌を贈ったというのです。

しかしその男は答えてくれず、式部からの手紙か、それとも姉からの手紙なのか分からないというあやふやな歌を返してきたようです。

ここで誰もが連想するのは、泊まっていった男が式部とセックスしていったのではないか? ということでしょう。彼女が歌を贈ったのは、「あの時、なんで私を抱いたのですか?」という問いかけだったのかも知れません。

これについては二つの見方があります。

「紫式部は”あの男”と一夜をともにしたの?してないの?想いを「朝顔」に託した若き日の切ない恋愛エピソード」のページです。デイリーニュースオンラインは、紫式部和歌平安時代恋愛カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る