修行僧も江戸の旅人も食べていた!知られざるいにしえのファストフード「奈良茶飯」 (2/3ページ)
手軽に食べられるというのも利点で、いわば江戸時代のファストフードの一種として広まったと言えるでしょう。
ちなみにこうした茶飯店はかの『東海道中膝栗毛』でも紹介されました。こうしたことがあって、奈良茶飯は全国へ広まります。そして当の奈良では、明治時代になってから注目されるようになりました。
いわば、奈良茶飯は奈良生まれであると同時に、奈良に逆輸入された郷土料理なのです。
味と栄養面の魅力は?さて、そんな奈良茶飯にはどのような魅力があるのでしょうか。まず味の特徴は、リラックス効果があるほうじ茶のかすかな香りと大豆のほんのりした甘みにあります。
さらに栄養面で言えば、ほうじ茶にはカテキンやビタミン類が豊富に含まれています(焙煎の段階で減少しますが)。
また大豆はタンパク質のほか、カルシウム・亜鉛・鉄・マグネシウムに食物繊維、ビタミンB群、ミネラルが豊富。さらにサポニンやイソフラボンには、活性酸素を抑制する働きがあるのでアンチエイジングにも効果的と言えるでしょう。