修行僧も江戸の旅人も食べていた!知られざるいにしえのファストフード「奈良茶飯」 (1/3ページ)
奈良の都の精進料理
皆さんは奈良茶飯という郷土料理をご存じでしょうか。今回はこの料理の由来や特徴について解説します。
奈良茶飯は、茶粥と並んで日本に古くから伝わる伝統料理。発祥は奈良県で、もともとは東大寺や興福寺の僧坊で食べられていた精進料理だといわれています。
では具体的にどんな料理かというと、ざっくり言えば言った大豆を入れてほうじ茶で炊いたご飯です。
これを作る際は、まずほうじ茶を作って冷ましておきます。そして乾燥大豆を弱火で炒って、表皮が少し割れてきたタイミングで水にひたします。これを両手でこすり合わせて、皮を取り除きましょう。これは水を切っておきます。
あとは米を洗って炊飯器に入れて、冷ましておいたほうじ茶を注ぎ30分待ちます。そして皮をむいておいた大豆と塩を入れて炊き上げて完成。実にシンプルですね。
全国に広まって逆輸入この料理の由来の面白いところは、奈良で生まれた「奈良」茶飯であるにも関わらず、最初は奈良では広まらなかったという点です。
奈良茶飯が有名になったのは江戸時代のことでした。これを気に入った旅人が、浅草で茶飯のお店を出したところ大繁盛。江戸市中に奈良茶飯を提供するお店が多く並んだのです。