若者には通じない?!明治〜昭和時代の謎料理?「ビフテキ」「カツレツ」の由来と語源に迫る (2/4ページ)
しかも、さらにややこしいことに、フランス語のビフテックはビーフステーキもポークステーキもすべてひっくるめて「ステーキ全般」を指すらしく、厳密にいえば日本のビフテキはフランスのビフテックの一種、ということになるのです。
そういえば豚肉のステーキを意味するトンテキという言葉もありますね。これは「トン(豚)」と「テキ(ステーキ)」の合成語なので、完全に日本由来です。
カツレツは「トンカツ」と同じ…でもないそういえば、昔の文芸作品などで名前を見かけるものの、実物を食べたことも見たこともない料理として「カツレツ」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
例えば水木しげるの漫画では、妖怪がカツレツをうまそうに食べるシーンなどがありますね。
これも先に答えを言ってしまうと、カツレツはトンカツのご先祖様にあたります。カツレツを、さらに日本人向けに改良したものがトンカツなんですね。
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まずは言葉の由来について説明しましょう。もともと、カツレツの語源は明治時代にフランスから伝わってきた「コートレット(côtelette))」という料理です。この英訳である「cutlet(カットレット)」が、日本人にはカツレツに聞こえたのでしょう。