若者には通じない?!明治〜昭和時代の謎料理?「ビフテキ」「カツレツ」の由来と語源に迫る (3/4ページ)
コートレットは、スライスした仔牛の肉にパン粉をつけて炒め焼きする料理。しかし日本人にとっては鶏肉や豚肉の方が一般的だったので、それらの肉を使うことが多かったようです。
![](https://image.dailynewsonline.jp/media/7/7/7757158f5437a0a8c5fabd864cf51623068edcea_w=666_hs=4fee4c1b99f6adac22d5368251669d4c.jpeg)
さらに炒め焼きではなく揚げ焼きにしたり、コートレットよりも粒が大きいパン粉を使ったりするなどして、日本人向けにアレンジされてできあがったのがカツレツでした。
そして、それをさらにアレンジしたのがトンカツ。カツレツが、比較的薄切りの鶏あるいは豚肉を揚げ焼きにするのに対して、トンカツは厚みのある豚肉を揚げるという点が違います。昭和4年~7年頃に浅草の店で誕生したと言われています。
トンカツの名前の由来は、「トン(豚)」と、上述した「cutlet(カットレット)」の合成。ちなみに「カツ」という言葉は日本料理の一種として、海外でも知られているそうです。