大河ドラマ『光る君へ』紫式部「藤原道長夜這いの真意とは」 (1/2ページ)

日刊大衆

NHK大河ドラマ『光る君へ』主演の吉高由里子
NHK大河ドラマ『光る君へ』主演の吉高由里子

 南北朝時代の系図集『尊卑分脈』に「(紫式部は)藤原道長妾」とあり、それ以降、彼女が道長のオンナだったという解釈が定着し、映画『源氏物語 千年の謎』(東宝、2011年)でも、中谷美紀演じる式部と道長(東山紀之)は男女の関係にあった。

 NHK大河ドラマ光る君へ』でも今のところ、そういう雰囲気が漂う。その真相を探る前に時の権力者、藤原道長という男の生涯を簡単に振り返っておこう。道長は康保三年(966年)、藤原兼家の五男に生まれたが、一条天皇の外祖父として摂政に任じられた父亡き後、その権勢を引き継いだのは兄の道隆と、その息子の伊周だった。

 しかし、一条天皇の母(道長の姉)が道長をかわいがり、彼女が天皇に道長を出世させるよう口添えしたことが歴史書の『大鏡』に記されている。そんな道長は30歳で右大臣へ昇進し、ライバルの伊周が失脚したこともあって左大臣へ。彼が摂政になるのは51歳のとき。一条天皇の后となった娘の彰子が後一条天皇を産んで父・兼家と同じく天皇の外戚になってからだ。この彰子に女房として仕えたのが、紫式部だ。

 式部が女房になった当時、一条天皇の皇后・定子(道隆の娘)の女房の中には、『枕草子』の作者で才女の清少納言(次号で詳述)がいた。

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