インカ以前に作られた約5000年前の古代ストーンサークルの謎(ペルー) (2/6ページ)

カラパイア

時に人々が供物を捧げるためにここまで登ってくることもあったのです

[画像を見る]

カラクプーマの円形広場 / image credit:Toohey et al .、doi: 10.1126/sciadv.adl0572・謎多い建造物
 それでも研究でわかったことには驚いたという。並んでいる巨石の基部の物質を放射性炭素年代測定したところ、それが約紀元前2750年にさかのぼるものであることがわかったのだ。

「思っていたよりも、かなり古いものでした」トゥーヘイ氏は言う。

 カハマルカ広場に関して、知られていることはまだ少ない。ここを最初に造った人たちのことを示してくれる、同じ時代にさかのぼるほかの遺物は見つかっていないからだ。

 だが、トゥーヘイ氏は、この広場が造られたのは、遊牧民が定住して、試しに農耕をし始めたアンデスの転換期を示している可能性があると言う。

 このストーンサークルは土地や資源の所有権を主張する印だったのではないかという説もある。

 あるいはこの広場はこれまで考えられていたものよりも広い社会的結束力を表していた可能性もあるという。

[画像を見る]

・古代アンデス人はカラクプーマ広場を何に使っていたのか?
 いずれにしろ、カラクプーマ広場が建てられるのに数週間はかかったことだろう。広場は儀式や祭祀に使われていた可能性が高いが、これ以上の証拠がなければ謎のままだ。

 ここを使用していた人たちは、それから500年ほどは遊牧生活もある程度続けていたのではないかとトゥーヘイ氏は言う。

「インカ以前に作られた約5000年前の古代ストーンサークルの謎(ペルー)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る