インカ以前に作られた約5000年前の古代ストーンサークルの謎(ペルー) (1/6ページ)
![インカ以前に作られた約5000年前の古代ストーンサークルの謎(ペルー)](https://image.dailynewsonline.jp/media/2/9/29aaf6233352ece1f65db0387e183e67428b777a_w=666_h=329_t=r_hs=8990ec6071167135c649936d27deaf24.jpeg)
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ペルー北部の高地にあるカハマルカ渓谷を見下ろす山の頂上に古代のストーンサークルがある。
そのストーンサークルはあまり人目を引かない素朴なもので、コンビニサイズの円の中に、より小さな円がある同心円状をしている。それを形作る大きな岩は直立した状態で並べられている。
だが新たな研究で、この質素な円形の広場が4750年近く前、インカ文明やその前身のワリ文化、チムー文化より遥かに前の時代にさかのぼる古いものであることが明らかになった。
・カラクプーマのストーンサークルの発掘
この石の広場の発見によって、アンデス山脈やペルー中央海岸のような場所に最初にストーンサークルを造った人たちについて、もっと多くのことが明らかになるだろう。
ごく初期の段階でも、アンデス山中に住んでいた人たちは互いに連絡を取り合い、祭祀用の広場を建設するための正しい方法についてアイデアをシェアしていましたこの広場の年代測定に関わったワイオミング大学の考古学者、ジェイソン・トゥーヘイ氏は言う。
「彼らは、そこで起こったあらゆる種類の出来事も共有していたのかもしれません」
トゥーヘイ氏は2015年頃からペルー北部の都市、カハマルカにあるストーンサークル周辺地域、カラクプーマとして知られる遺跡の発掘に取り組んできた。
およそ250エーカーの遺跡には、さまざまな時代にさかのぼる数多くの集落跡が残されており、植民地時代に至るまでのカラクプーマの変遷がうかがい知れるという。
このストーンサークルは、遺跡のもっとも高い場所にあり、失われたり、埋もれたりしたわけではない。
最初にここを発見したのはトゥーヘイ氏らではないという。
地元の人たちは長い間、ここを特別な場所だと考えてきました。