おバカじゃなかった説!大河「光る君へ」で残念な子扱いされている藤原道綱(上地雄輔)の意外な才能がコチラ (2/3ページ)
みやこひと ねてまつらめや ほとときす
いまそやまへを なきていつらむ【意訳】都の人々は待ちくたびれて寝てしまったようだ。今ごろようやく、ホトトギスは山辺で鳴きはじめただろうな。
これは道綱が詠んだとされる和歌。お題は夏の郭公(ホトトギス)、対戦相手は藤原長能(ながよし)です。
みんなが寝静まった後で、ひとり山奥で鳴くホトトギスに思いを馳せる……そんな自分の孤高を謳っているようですね。
「なに気取ってるんだ、道綱のくせに」
そんなツッコミも聞こえてきそうな……しかし和歌の出来栄えは、その才知と比例しています。
道綱からこんな和歌が詠まれるなんて……会場では、人々の感動を呼びました。
「勝者、右方(みぎかた。この場合は道綱)!」
何と、道綱は長能に勝利したのです。
左右は左が上位のため、この手の勝負は多くの場合、左方が勝利しました。
要するに勝利する(であろう)と見込まれた方が左方に配されたものと思われます(例外あり)。
つまり右方の道綱は負けるだろうと思われていたのに、アドバンテージを覆して勝利したと言えるでしょう。
「やったぁ!」
実際あからさまに喜びを体現することはなかったでしょうが、その高揚感は察するに余りありますね。
