「話し方」本を読んで勉強したのに...なぜか残念? そんな人に必要な「考え方」。 (2/4ページ)

東京バーゲンマニア

■型を覚えれば伝わるのか?

このように、恋愛にたとえると多くの人が納得してくれるのですが、恋愛以外になると、とりわけビジネスシーンにおいては、

"なぜ伝わらないんだろう"

と告白の仕方、つまり「話し方」を一生懸命良くしようとしている人が少なくありません。

書店のビジネス書コーナーには、たくさんの話し方本が並んでいます。真面目な人ほど、これらの話し方の本を読んで、話し方を変えようとします。

私も、話し方や雑談力、説明力の本を買って読みましたが、これらの多くには"型"や"ルール" が載っています。

この型に当てはめるだけで、伝わりそうな気がします。

オシャレな言い回し、頭のよさそうな説明ができます。同じ内容でも話し方を変えるだけで伝わりそうな気がする......。

でも、実際にやってみると、伝わらない......。

仮に伝わっても、心は動かない......。

ということがよく起こります。

型に当てはめると、ちゃんと考えたような気になります。

しかし本当のところは、型に当てはめるだけでは考えたことにならないのです。

"型に当てはめるだけで伝わるようになる"という謳い文句は、"型に当てはめるだけでいいので、考える手間が省けます"という意味だと思っていいでしょう。

■真面目な人ほどハマる「テクニックのジレンマ」

近年、口がうまいだけでは、通用しなくなったとつくづく思います。

中身のない政治家の発言はSNSで嘲笑され、「何か言っているようで、何も言っていない」とネタにされてしまいます。

一昔前なら表に出なかった、芸能人や企業幹部の失言も目立つようになりました。小さな講演会のジョークのつもりで言ったひと言が、SNSで瞬く間に拡散され、謝罪する羽目になる。そんなシーンをニュースなどで見たことがあるでしょう。

炎上しているのを見て、「なんでそんなことを言っちゃったんだろう?」と思った人もいるかもしれません。

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