図太さ横綱級!藤原実資があきれた平安時代の相撲人・越智富永とは何者か?【光る君へ 外伝】 (3/3ページ)
実資「まったく、何と図々しい……」
大した実力もないくせに大口を叩いて出場し、敗れても悪びれることなく官途にあずかろうとは……。
こういう手合いは、のさばらせておくとロクなことになりません。
実資は下人に命じて富永をつまみ出させたということです。
実資「……やれやれ、これでよし」
しかし、数年後の治安3年(1023年)。相撲節会の季節に、再び富永はやって来たのです。
実資「そなた、なぜ!」
富永「やはり主人公は、復活してナンボだからではないでしょうか」
その後も毎年、相撲節会の季節になると伊予国から上洛した富永。万寿4年(1027年)まで毎年、実資を悩ませたことでしょう。
終わりに以上、越智富永のエピソードを紹介してきました。まったく、横綱級の図太さですね。
実力以上のホラを吹き、笑いものとなってしまいましたが、それでも諦めることなく挑み続ける闘志は見上げたものと思います。
意外とこういう人物の方が印象に残り、そのしぶとさを買われて成功することも少なくありません。
その後、富永がどうなったのかは分かりませんが、何とか一定の成功を収めていて欲しいですね。
※参考文献:
倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan