「面倒くさがり」な自分を変えるシンプルな方法とは (1/2ページ)
やらないといけないことに手がつかない。
ついつい後回しにしてしまう。
わかっているのに面倒くさがって、こういう行動を取ってしまうことはないでしょうか。そして、後で困るのは自分自身。すぐにやらなかったがために周囲の人に迷惑をかけてしまったり、結局締切ギリギリで慌てて手をつけたりすることになります。
そんな「めんどくさがりな自分」を「すぐやる自分」に変えるために、意志の力は必要ありません。行動科学の視点から自分の行動をコントロールする。それが、自分を予定通りに動かす方法です。
『めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法』(竹内康二著、ワニブックス刊)は「後回し」「手に付かない」「気が乗らない」を解決し、自分を予定通りに動かすコツを紹介する一冊。
では、一体どんなコツが書かれているのでしょうか。少し見てみましょう。
■行動改善の基本「ABC分析」とは?まずは行動を改善する超基本技術として取り上げられているのが「ABC分析」です。これはAntecedent(直前の状況)、Behavior(行動)、Consequence(直後の結果)の頭文字を取ったもの。
まずは、問題となる行動に対しては、このABC分析を行い、その行動の前後の状況を明らかにします。そして、その行動に影響するAまたはCを変えることで、Bの行動を改善していくことが、基本的な技術であると著者は述べます。
では、なぜ私たちはやったほうがいいことをやれないのでしょうか。著者は、そうした問題は「即時の結果」と「将来の結果」の時間差によって生じると指摘します。
例えば「勉強が手につかない」という場合、勉強中は「つらい」「わからない」「思うように進まない」というネガティブな結果が得られ、しばらく時間が経ってから「優秀な成績が得られる」「何かに役立つ」といったポジティブな結果を実感します。