「囚人のジレンマ」ゲームでAIの性格特性を進化させることに成功(名古屋大学) (1/4ページ)
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SFの世界に出てくる、人間のような性格を持ち、人間のように思考して行動するAIの開発が盛んにおこなわれている。
名古屋大学の研究チームは、ChatGPTのような生成AIに性格付けをし「囚人のジレンマ」ゲームをさせ、生存競争を繰り広げさせた。
すると、最初は利己的で自らの利益ばかりを追求していたAIグループが、世代を経るうちに徐々にチームワークを重視し、協調性を持つ性格に進化していく様子の観察に成功したという。
・囚人のジレンマとは?
ある犯罪への関与が疑われる容疑者2人組が逮捕されたとしよう。
それぞれ別の留置場に入れられた2人は、どちらも犯罪に関与している。だが、警察には十分な証拠がないため、2人がずっと黙っていれば、いずれは証拠不十分で釈放されてしまうことになる。
そこで警察は、容疑者に個別に取引を持ちかける。「お前の相棒の罪について教えろ、そうすればお前だけは釈放してやる」と。
2人組は別々の留置場にいるので相談することはできない。さて2人の容疑者はこの取引にどう対応するのか?
取引を持ちかけられた2人組にしてみれば、相棒が裏切って自白し自由になるのに、自分だけが有罪になるのだけはごめん被りたい。ならば先に裏切って自分だけが釈放される方がいい。こう考えるだろう。
こうして結局、容疑者は2人とも取引に応じて相手の罪をばらしてしまい、どちらも有罪となる。お互いに協力してじっと黙秘を続けていれば2人とも釈放されたのに。
このようにお互いに協力すれば最高の結果になるのに、それぞれが自分だけの利益を追求した結果、最悪の結果になるような状況を、ゲーム理論では「囚人のジレンマ」という。
囚人のジレンマは、人間心理をうまくついたもので、ままならない現実世界の状況をうまく説明することができる。