1980年代に冷凍保存されたクロアシイタチから2匹のクローンが誕生 (2/5ページ)

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ネズミ目リス科のプレーリードッグ / image credit:iStock

 ところが1981年、ワイオミング州西部で飼育されていたシェップという名の牧場犬が、クロアシイタチの死体を家に持ち帰り、まだ絶滅していないことが判明したのである。

 その後生きた個体7匹が捕獲され、現在につながる繁殖プログラムがスタートした。

 1990年代以降、アメリカ西部・カナダ・メキシコの数十カ所で繁殖されたことで、野生に再導入されるほどの復活を果たした。

 なにしろ彼ら真っ先に新型コロナワクチンが接種されたほど、手厚く保護されているのだ。

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クロアシイタチ / photo by iStock・クロアシイタチのクローン化の取り組み
 ただし、現在確認されているクロアシイタチはすべてこの7匹の子孫であるために、遺伝的な多様性に乏しい。

 豊かな遺伝的な多様性は、動物たちが変化する自然環境にうまく適応して生きるうえでとても大切なことだ。

 そこで1980年代にクローンプロジェクトが開始された。

 2021年に誕生した最初のクローン「エリザベス・アン」は、最初の7匹のうちの1匹のウィラから作られたが、残念ながら子供を作れない体だった。
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