1980年代に冷凍保存されたクロアシイタチから2匹のクローンが誕生 (4/5ページ)

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 冷凍動物園のバーバラ・デュラント氏は、すでに絶滅した100万種もの生き物たちを救う手助けになるだろうと地元メディアに説明する。

 「人間がいなくなれば、さまざまな生物が再び増えるでしょう。一方、個体数があまりにも減りすぎていたり、冷凍動物園にしかいなかったりする生き物は、人間なしでは復活できません」

 そもそも絶滅した生き物たちの多くは人間のせいで姿を消したのだが、絶滅の危機に瀕した種を守れるのも人間だけかもしれないのだ。

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Scientists are cloning ferrets to try to save the species・2024年後期、クローンによる繁殖が開始予定
 1匹目のクローン、エリザベス・アンは現在コロラド州にある国立クロアシイタチ保護センターで暮らしているが、生殖器官に問題(クローンに起因するものではないとのこと)があり、子供を作れない体だ。

 一方、ノリーンとアントニアは、きちんと大人になった今年後半頃、繁殖が試みられる予定であるとのことだ。

 なお2匹が生まれたのは昨年5月のことだが、魚類野生生物局がそれを発表したのは、それから1年待ってようやくのことだ。

 「科学には時間がかかるもので、片手間にできるものではありません」と、同局のスポークスマンは述べている。
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