GW特集!日本全国「男はつらいよ」穴場観光スポット30【画像】寅さんとマドンナが愛した風景 (3/4ページ)

日刊大衆

「オホーツク海、太平洋、日本海、東シナ海と、日本列島を囲む多様な海の情景を堪能できます」(同)

 山岳ガイドが本業である高野氏は山にも着目する。

「『寅次郎夢枕』(72年)で、現在の山梨県北杜市のシーンがあって、駒ケ岳がド~ンと映るんです。それが、とても印象的です」

山田洋次監督のこだわり

 日本全国を旅する寅さんだが、全体を俯瞰すると旅先に一定の傾向がある。

「山田監督の考えなんでしょうが、真冬に雪が積もった場面は皆無ではないものの、極めて少ない。つまり、北海道や東北で撮影した作品は夏公開であることが多いんです」(高野氏)

 前出の映画ライターは補足する。

「寅さんは、暑い時期は北へ、寒い季節は暖かいところに行きがちです。渥美さんが還暦を過ぎて、年2作公開から正月のみの年1作公開になったことで、西日本ロケ、南国ロケの割合がさらに増えました」

美女との出会いこそ旅の大きな醍醐味!

 寅さんの旅で最大のイベントが、いわずもがな、マドンナとの出会いである。

「寅さんが佐渡で都はるみさん演じるマドンナと親しくなる第31作は『旅と女と寅次郎』(83年)というタイトルです。これこそが、シリーズ全体のテーマだといってもいいと思います」(高野氏)

 映画の専門家である秋本氏に、その視点で推しの作品を教えてもらった。

浅丘ルリ子の出演作品、色っぽい松坂慶子

「やっぱり、皆さんと同じで、『寅次郎ハイビスカスの花』(80年)など、浅丘ルリ子の出演作品はいいですよね。また、個人的には『浪花の恋の寅次郎』(81年)が好きです。色っぽい松坂慶子が大阪の芸者を演じています。しかも、部屋で寅さんを押し倒さんとばかりに迫る。寅さんがその気になればなんとでもなりそうな……結局、何もしないんですが(笑)。

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