南太平洋のトンガで失われた最古の古代都市を発見、歴史を塗り替える可能性も (1/4ページ)
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南太平洋のトンガ諸島トンガタプ島で驚くべき発見があった。高度なレーザースキャン技術で得られたデータから1700年前の失われた都市遺跡を特定することができたのだ。
LiDAR(ライダー)技術による空からの調査によって、住居跡や高官の墓など1万あまりの塚が発見されマップ化された。
この発見は、ヨーロッパ人の到来よりもはるか昔、この地に独自の都市構造が存在していたことを示している。
・大平洋地域最古の都市の証拠を発見
キャンベラにあるオーストラリア国立大学の考古学者フィリップ・パートン博士とジェフリー・クラーク氏は、航空データの再評価と現場の発掘で回収された遺物の調査によって、この古代都市がなぜ、どのように発展したのかを新たに調べた。
新たに発見されたこれらの塚は、トンガタブ島にあるトンガの首都ヌクアロファから12kmほど離れた北岸沿いに分布している。
現在この場所にはムアという小村が存在し、古代都市集落の名残りをとどめている。
今のところこの都市遺跡は、南西大平洋地域の島の中で最古の都市である可能性が高く、これはこれまでの推定よりもはるかに早く都市化が進んでいたことを意味する。
「トンガタプ島では、西暦300年頃には土の建造物が作られていた。これはこれまで考えられていたよりも700年も早い」パートン博士は語る。
このタイムラインはヨーロッパ人がやってくるずっと前から、大平洋諸島の都市化が始まっていたことを示していて、その都市化スタイルは部外者の影響は受けていないことを意味しているという。
その都市化プロセスは、スペースが限られた島の人口が増えたことに対する有機的な適応を表しているという。
当時の建築家たちは、できるだけゆっくり都市化を進めようとしたようで、その結果、現代の都市や世界のほかの古代都市よりも人口密度の低い集落が形成された。