これからの経営は異質の調和が鍵になる【書籍発売『コーチング思考』】 (1/3ページ)
株式会社マネジメント社は『コーチング思考』 (五十嵐久 著)を4月17日に発売しました。本書は経営者が人と組織を最大限に活かすためにはコーチング的なものの考え方が求められることを記した初めての本です。「強い組織づくりと未来の事業戦略はトップの問題解決能力にかかっている」の副題の通り、多くのコーチング本にみられるようなスキルについて解説したものではなく、経営者自身のあり方や組織マネジメントについて書かれた経営学や組織論に通じる内容となっています。
◆なぜいま『コーチング思考』が求められるのか
答えのない時代、これまでのような事実を分析して論理的に答えを導き出す『デシダル思考』だけでは限界にきています。一人ひとりが想像力を働かせて考えていく『アート思考』、対話によって潜在力を引き出す『コーチング思考』が求められると筆者は言います。また働く人々の意識の変化、価値観も多様化しており、組織が実現したい世界とメンバー一人一人が実現したい世界とが重なる部分を見出すようなアプローチが必要になっています。そして、メンバー一人一人の実現したい世界を見出すには、一人一人の『幸せの価値観』を知ることが必要であり、『コーチング思考』に基づいたメンバーとの対話が欠かせなくなっているからです。
◆コンサルティングでは解決できない課題がある
コーチングとコンサルティングは、どちらも課題の解決を目指すという求めるゴールは同じですが、コーチングは、結果だけではなくプロセス、相手の成長というところに焦点が置かれます。
またコンサルティングは「モノ」や「コト」「仕組み」に焦点を当てて改善策を探りますが、コーチングは「モノ」や「コト」ではなく、経営者が課題と向き合う考え方や捉え方に焦点を当てるところがコンサルティングとの根本的な違いになります。コンサルティングで「表面上の技術的な課題」は解決できても、経営者の考え方や他者との関係性などを変えないと解決できない裏の課題ともいえる真の「本質的な裏課題」は解決できない。単に制度を変える、作るだけでは問題は解決できず、隠された真の課題と向き合うために「コーチング的なアプローチ」が必要であると筆者は言います。