なんと「歌」で夫婦ゲンカしていた紫式部と藤原宣孝!勝者はどっち?式部の本名に関する斬新な説も紹介 (2/4ページ)
あなたを思いやらなかった方なんて惜しくはありませんよ」ということだろう、と。
これに対して宣孝は、次のように返しました。
ももという 名もあるものを 時の間に 散る桜には 思い落とさじ
(もも〈百〉という名なのだから、百年咲き続けるのだろう。すぐに散ってしまう桜より劣っているなんて思わないよ)
と返しました。「君は桜よりよっぽど魅力的だ。百年間、添い遂げましょう」という想いが読み取れますね。
ちなみに、国文学者の上原作和(うえはら・さくかず)氏は、この歌の「ももという名もあるものを」に着目し、紫式部の本名(幼名)は、「もも」だったのではないかという斬新な説を発表しています。
夫婦ゲンカ勃発!
一方、式部と宣孝は結婚して間もない頃(結婚前という説もあります)、派手な夫婦喧嘩を演じました。
原因ははっきりしていないのですが、式部が、それまでに書き贈っていた手紙を「ぜんぶ集めて返せ」と要求してきたのです。その時のメッセージがこれです。
ありし文ともとり集めておこせずば返り事書かじ
(私が贈った手紙をすべて集めて返さなければ、もう返事は書きません)
理由は、おそらく宣孝が式部からの手紙を他人(妻の一人)に読ませていたことが発覚したからではないか、とされています。