火星で永遠の眠りについた探査機「インサイト」を先輩探査機が発見しその姿を届けてくれた! (3/4ページ)

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 さらに塵まみれになりながらも、火星の自転が速くなっていることを示す置き土産までも残してくれている。

 当初の予定では、インサイトのミッションは1年だった。それが2年となり、4年に伸びたのだから十分がんばってくれていたのだ。

 2021年の春、NASAによって緊急救命措置が施されたが、もう余命いくばくもないことがわかっていた。

 実はインサイトには塵が苦手という弱点があったのだ。

 火星の地表を調査する探査機仲間である、「キュリオシティ」やパーサヴィアランスは、原子力発電でパワーを得ている。ところがインサイトの場合、太陽光で発電する。だから火星の塵によってソーラーパネルがおおわれると、発電できなくなってしまうのだ。

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砂埃に覆われてしまった晩年のインサイト / image credit:NASA

 ちなみに現在火星には他にも、フェニックス、オポチュニティ、インジェニュイティといった過去の火星探査機もひっそりと眠っている。

 こうした火星探査機の残骸がいつの日か、歴史的な遺物として保護されることもあるかもしれない。
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