大陸形成に関する新説、「クラトン」は30億年前に風化によって作られたと提唱する科学者 (1/3ページ)

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大陸形成に関する新説、「クラトン」は30億年前に風化によって作られたと提唱する科学者
大陸形成に関する新説、「クラトン」は30億年前に風化によって作られたと提唱する科学者

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 地球の大陸を支えてきた古代の構造「クラトン」は、安定した状態でいきなり海上に姿を現したわけではなく、岩石の風化ではじまる一連のプロセスよって30億年前に形作られたようだ。

 「クラトン」(安定陸塊や剛塊とも)とは、大陸地殻のうちカンブリア紀より前に安定した古い部分のことだ。大陸で一番古い基盤であり、何十億年もの間、大陸を安定させてきた。

 『Nature』(2024年5月8日付)で発表されたクラトンの形成に関する新説は、従来の説を覆すもので、惑星の進化や生命が誕生する条件を理解するうえで大切な示唆に富んでいる。



・岩石の風化プロセスが大陸を安定させる
 惑星が地球のようになるには、大陸地殻を作り、それを安定させる必要がある。

 米ペンシルベニア州立大学の研究チームによると、そのために鍵となるのが、ウラン・トリウム・カリウムといった熱を発生させる元素を地表近くに集めることだったという。

 こうした原子は崩壊するたびに熱を放出し、地殻を熱する。加熱され高温になった地殻は、不安定で、変形しやすく、固着もしにくい。これを防ぐために、地球は発熱する元素をどうにかする必要があった。

 そのために重要になったのが「風化」だ。

 大陸塊が海面から姿を現すと、風雨や化学反応によって岩石が削られて河川に流れ込み、やがて海に運ばれていった。

 こうして出来上がったのが、ウラン・トリウム・カリウムなどたっぷり含まれた頁岩のような堆積物だ。

 発熱する堆積岩は、プレート同士の衝突によって地殻の奥深くへ埋もれ、その熱で周囲の地殻を溶かした。すると今度は溶けた地殻が浮かび上がり、発熱する元素と一緒に上昇していった。
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