ザクロに含まれるウロリチンAが、アルツハイマー病の記憶力低下を改善してくれるかもしれない (2/4ページ)

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photo by Pixabay・ウロリチンAはアルツハイマー病の症状にも効果がある可能性
 物忘れ、言葉が出てこない、時間や場所がわからなくなる、これらはアルツハイマー病の一般的な症状だ。

 デンマーク、コペンハーゲン大学の研究チームが明らかにしたのは、ザクロ・イチゴ・クルミなどに含まれるウロリチンAが、こうした症状を治してくれると期待できることだ。
アルツハイマー病のマウスを使った研究では、ザクロに含まれる天然成分「ウロリチンAが」記憶障害といった認知症の症状を緩和してくれることがわかりました(コペンハーゲン大学 ヴィルヘルム・ボーア氏)
 アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患では、「ミトコンドリア」の代謝に問題が起きていることが多い。

 ミトコンドリアは細胞のエネルギーを作る大切な器官だが、古くなったものは掃除(このプロセスを「マイトファジー」という)する必要がある。

 ところが神経変性疾患の患者の脳は、この掃除をうまく行えなくなっている。その結果、古びたミトコンドリアが溜まり、脳に悪影響を与えるようになる。

 だから、この掃除を手助けすることで古びたミトコンドリアを除去できれば、アルツハイマー病などの治療や予防につながると考えられる。

 そして今回のマウスを使った研究では、ザクロに含まれる「ウロリチンA」という成分が、それを手助けしてくれることが確認されたのだ。
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