ザクロに含まれるウロリチンAが、アルツハイマー病の記憶力低下を改善してくれるかもしれない (3/4ページ)
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photo by Pixabay・今後は人間による治験で効果を検証
今回の研究結果は、あくまでマウスの実験によるもので、アルツハイマー病を治療するためにザクロ由来成分をどの程度投与するべきなのかも不明だ。
研究チームの予想としては、1日にザクロ1個以上分のウロリチンAが必要になるだろうとのこと。
ただ、このザクロ由来成分はすでにサプリが販売されているので、研究チームは今、それを使って適切な投与量を見定めているところだ。
また副作用の有無も気になるところだが、ザクロに含まれる天然成分であることから、そのリスクは少ないと予想されるそうだ。
動物実験ではウロリチンAの毒性や特定の副作用は確認されておらず、高齢者における安全性試験でも問題は報告されていない。
また、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ウロリチンAを食品または食品添加物として使用する際の安全成分として認定しているという。
ウロリチンAに関する我々の知識は限られていますが、筋疾患では有効でした。今後はアルツハイマー病についても確かめねばなりません(ボーア氏)この研究は『Alzheimer’s & Dementia』(2024年5月16日付)に掲載された。