江戸時代の参勤交代制度の“真の目的“とは?「各藩の経済力を削ぐため」は俗説で40年前に否定されていた【後編】 (3/4ページ)
繰り返しになりますが、参勤制度は主従関係の確認や主従の明確化を目的とした、昔ながらの武士の慣例だったのです。
しかし時代が下って徳川吉宗の時代になっても、この大名行列の豪華さは変わらなかったようです。吉宗の側近であり学者でもあった荻生徂徠も『政談』の中で、この点を指摘しているほどです。
陰謀論は論外
このように見ていくと、参勤交代制度は各大名の力を削ぐために徳川幕府が考案したオリジナルの制度ではないことが分かるでしょう。その目的はあくまでも武士の昔ながらの慣習の維持にあったと言えます。
そして幕府は、そんな参勤交代に無駄なお金が費やされて、人々が苦しむのを良しとはしていなかったのです。
こうしたことからも、「参勤交代=大名の力を削ぐための制度」という説が、現代の教科書にも載っていない理由が分かるでしょう。